異種婚姻譚①
夏らしく怪談の話題でも書いて見ようと思う。
日本の怪談というと、四谷怪談、皿屋敷、牡丹灯籠が三大怪談なんて言われる訳だが。
今回は牡丹灯籠のお話
夜な夜な男の屋敷へと通って来る女。
死人だと気づかず、逢瀬を重ねる男。
ある夜、使用人がこっそりと寝所を覗くと主が抱いている女はなんと死人であった。
翌朝、使用人は女が死人だと主に伝え、家中に御札を貼って、女を退けようと試みるが
使用人が買収されて御札を剥がしてしまった為に、主は翌朝白骨化した死体を抱いて死んでいるのが見つかった……と細部は端折るがこんな話だったと記憶している。
興味がある方はネットでググってみるといい。
さて、覗いた使用人が見た光景を想像して欲しい。
灯明の灯りが揺れる薄暗い寝所の中。
衣擦れの音と激しい息遣い。
囁く様に繰り返される睦言。
そしてなかば白骨化した死体を抱いて激しく腰を振る主の姿。
こんなもん、見た瞬間に逃げ出すよね。
うちの旦那さん頭おかしいわ!って。