精密検査
検査入院から、無事に解放された。
昨夜は身体のあちこちにセンサーだが配線をくっつけられ、あまり寝た気がしない。
夜中に数回、線が外れたって検査技師さんが起こしに来たし……。
ノックされる度に目が覚めたから、眠りは浅かったと思うが、検査結果に影響するんだろうか?
とりあえず、検査結果を待つとしよう
霊臭
私は自身をゼロ感だと考えているが
実際のところはどうなのだろう……。
心霊体験かどうかは疑問なのだが
私の嗅覚は、まれに不思議な匂いを嗅ぎとる事があるのだ。
多忙を言い訳に、お仏壇を拝むのを一年以上サボっていた時
私の鼻はお線香の強い香りを嗅ぎとった
同じ部屋にいた妻にはお線香の香りはしなかったという。
ネットでググると
諸説あるがお線香の香りは
ご先祖さまや守護する存在が様子を見に近くに来ている証だ……という。
サボっていたのを見咎められた気がして
すぐにお線香をあげたのは言うまでもない。
また、ある時自室の室内で
私の鼻は微かに何かが焦げた様な匂いを嗅ぎとった。
調理中でもなく
夏場で暖房器具のはずも無い。
漏電による失火を疑い
家電とコンセント周辺をチェックしたが
異常箇所は見つからず
やがて焦げ臭いにおいも嘘の様に感じられなくなった。
ググると、こちらも諸説あるのだが、こちらはあまり質の良くない存在が近くに居た
或いは近くを通過した……という事らしい。
いずれにしろ、何も無い空間でこれらの匂いを嗅ぎとる能力は
霊臭という立派な心霊能力の一つらしいのだが
偶発的な体験ばかりであり、証明も再現もできるはずもない。
何らかの秘められたメッセージを読み解けるはずもなく、気のせい、と断じてしまえばそれまでなのだ。
不思議な体験
夏になると、怪談やオカルト系のメディア番組が増える。
私自身は、作業用BGMとして怪談朗読を愛用していたり、三木大雲和尚の怪談説法が好きなんで夏に限らず……って感じだけどね。
とはいえ、大概の人はオカルト系の話題や怪談をあくまでも外野視点でエンタメとして楽しんでるよね。うん、私もそうでした。
そんな私が、恐怖体験というよりも異世界を覗き見ちゃった不思議な話を思い出したから、書いてみます。
あれはもう20年近く前の初夏。
私は休日で金もなく、彼女も居なくて、暇を持て余してたから、特に目的地も決めずに中古で手に入れた軽自動車を、N県の県境付近の山道をだらだらと走らせてた。
道の両側に杉林が広がる山道。
交通量は少なく、木立の間から所々に陽光が射し込み、適度に風もあり窓を開けて走ると気持ちが良かった。
ふと、見遣ると右前方の杉林の中に少し拓けた場所があり、数人のご老人の姿が見えた。
長椅子に腰掛けて井戸端会議でもしているのか、頭に手ぬぐいを巻いて紫のベストを着た女性。茶色の上着を着た女性。農家風の白っぽいブラウスの女性……等々。
仲の良いご近所の奥様方が集まって休日のひと時を過ごしている……。そんな感じだった。
ただ、そこは民家の疎らな県境の山道。
こんな場所にあんな拓けた場所があっただろうか……?
私は車を停めて、確かめようと改めてそちらを見てみると、こじんまりとした墓地に長年風雨に曝されたであろう灰色の墓石が並んでいるばかりで、誰の姿も確認出来なかったし、紫だとか茶色だとか現代風の墓石も、そこには無かった。
立てこもり事案解決
埼玉で発生していた立てこもり事案は、無事に解決したようだ。人質になっていた女性も無事に保護された様で何よりだ。犯人は特にこれといって具体的な要求はしていなかったのか、情報が出ていないが、一体何がしたかったんだろうか……。